68:名無しさん@おーぷん:2017/03/17(金)08:00:22 fnI
というわけで今日の曲布教はフランソワ・クープラン作曲 トリオ・ソナタ Le Parnasse ou l'apotheose de Corelli【コレッリ賛】



コレッリから多大な影響を受けたクープランは、コレッリに敬意を表しトリオ・ソナタ形式でこの曲を作曲した。
トリオ・ソナタ形式というのは、旋律楽器ふたつと通奏低音ひとつで奏でる曲であり、↑の曲で言うとバロックヴァイオリン2挺が
旋律楽器、クラヴサン(チェンバロ=ハープシコード)が通奏低音、バロックチェロがその補助……だと思う。
通奏低音というのは、曲を通じて低音の旋律を弾いて曲全体を支えつつ、旋律にいい感じの和音を付けて
弾くというやつである。つまり曲のあいだずっと忙しいのである。

クープランはクラヴサンの曲を多く書いているが、幻想的で神秘的なクラヴサンの音色とは裏腹にその題は
人名や風景、あるいは感情が率直に冠せられている。例えば「.シャロレ風の女」「.プロヴァンスの水夫たち」
「.目覚まし時計」「.心地よい恋やつれ」「.さえずり」「気晴らし」「.フランス人気質、またはドミノ」「修道女モニク」
「ゆりの花ひらく」「神秘の防壁」など。



曲を聴きながら、タイトルの情景に思いを馳せるのも良いものである。